こんにちは
クローバーです^^
今回、ご紹介させていただく神社さんは
品川区にある「稼穡稲荷神社」です^^
【目次】
稼穡稲荷神社とは
予備知識なしで「稼穡」と
読める人はどのくらいいるでしょうか?
私自身は残念ながら
まったく読むことは出来ませんでした^^;
こちらの神社さんは
「かしょく」稲荷神社と読みます。
この「稼穡」という意味があり、
「穀物の植え付けと取り入れ」や
もっと簡単に言えば「種まきと収穫」
という「農業」を意味する言葉です。
また、稼穡稲荷神社は
別名を「荏川稲荷」といいます。
現在の稼穡稲荷神社が鎮座するあたりを
「六行会」が薩摩屋敷から譲り受けた時に
稲荷神社は北東の旧目黒川の方に
あったと言います。
そのような隅っこにあったことを
とても気にしていた山本伴曹氏は
ある夜に「狐の嫁入り」の夢を
見ることになります。
伴曹氏は荏原神社の神主の
鈴木播磨に頼んで伏見稲荷神社さんを
分請したのです。
それは1861年(文久元年)という事です。
というようなことが
境内にあるご由緒書きに記されています。
という事は
少なくなくても1861年よりも前に
「旧目黒川の付近に鎮座していた」
という事になりますね^^
ちなみにですが、
山本伴曹氏というのは
「六行会の生みの親」という人物です。
六行会(りっこうかい)
「六行会」とは「りっこうかい」と読みます。
六行会とは幕末の頃、
現在の六行会のある辺り(品川)は
「南品川宿」と呼ばれていて
東海道第一の宿場として賑わっていたのです。
その地の住民たちは
「宿」の仕事が忙しくて
自分の家業さえも出来な程だったのです。
それを軽減し、凶作や不慮の災害の時などに
対応する事が出来るように
南品川宿の地主たちが「基金」を
積み立て始めたのが、その始まりです。
会の名称である「六行」は、
人の勤むべき六つの行い
「孝・友・睦・姻・任・恤」を
表しているという事です。
また、東京都内に現存する
最古の図書館、品川区立図書館の
設立母体にもなった存在です。
稼穡稲荷神社は
品川区立図書館の隣に鎮座しているので
そう考えると納得がいく気がします^^
稼穡稲荷神社のご祭神とご利益
ご祭神はご由緒書きによりますと
「宇迦能比売命(ウカノヒメノミコト)」
という事です。
ウカノミタマノミコトと
同一神のような気がしますが、
「比売」とありますので
女神さまと言えるでしょう。
また、ご利益に関しては
先ほどの「稼穡」という言葉自体が
「農業」や「種まきと収穫」などを
意味する言葉ですので「五穀豊穣」
という事になります。
一般的に「五穀豊穣」のご利益は
現在では「農業」や「稲作」が
主たる産業ではないので
「商売繁盛」と言い換えることが多いです。
先程のご由緒書きには
「稼穡」の「稼」という字は
「稼ぐ」とも読みますので
「稼ぎを貯める」という意味でも
「商売繁盛の神様」として命名した。
というようなことが記されています^^
稼穡稲荷神社の御神木(イチョウ)
稼穡稲荷神社さんには
樹齢500年~600年とも言われる
大きなイチョウの木があります。
その高さはなんと23mにもなり、
周囲は4.1メートルあります。
品川区の天然記念物に指定されて
大切に保護されています。
こちらのイチョウの木は
とても人を惹きつけるような魅力が
あるような気がします^^
私自身、こちらに神社があることは知らず、
何となく大きな木がある方へ行ってみたら
こちらのお社にたどり着きました。
先ほどの写真は葉が落ちている時ですが
イチョウの葉が黄色くなっている時には
このようになります
葉を上の方まで撮ろうとすると
お社が見えなくなるほどの大きさです。
葉が黄色い時もいいですし
葉が緑で力強い時も良いですね^^
お近くに寄られた時には
一度、ご覧になられると良いかも知れません^^
終わりに
以前の職場の関係で
月に何回か品川へ行く用事がありました。
いつもその近くに鎮座なさっている
品川神社さんへ参拝に
行かせていただいていました。
そののちに「龍神様が護る社」に
とても興味が沸きまして、
荏原神社さんへ参拝に
行かせていただきました。
初めて品川神社さんから
荏原神社さんに行った時には
歩いている通りが違ったので
特に何も感じなかったのですが
翌月にも2社行くことにしました。
何となく道が分かったので
近道をする事にしましたのですが、
その時に直観的に
「この道を行った方が良い」
と感じました。
すると、(最初は気付いていませんでしたが)
品川区立図書館の裏側に
とても大きなイチョウの木と出会います。
それこそ、お社に気付かないほど、
大きなイチョウの木でした。
近くに寄ってよく見てみますと
お社やご由緒書きがありました。
それが稼穡稲荷神社さんとの
出会いという事になります^^
神社さんに参拝する時には
大概、前もって調べて行くのですが
このような直観的な出会いも
とても嬉しいと感じます。
もしかしたら、同じように
何となく道を歩いていたら
大きなイチョウの木に惹かれて
稼穡稲荷神社に来た人は
結構いるのではないでしょうか。
そのように、人を惹きつけるような
素晴らしい力のある御神木と
神社さんだと思いますので
お近くにお越しの際は
参拝されてみてはいかがでしょうか^^
という感じで今回はこのへんで失礼します。
稼穡稲荷神社の動画
ご覧いただいたすべての人に幸運が訪れますように♪
稼穡稲荷神社のアクセスや最寄り駅
鎮座地:〒140-0001 東京都品川区北品川2-32
最寄り駅 :
京浜急行本線「新馬場」駅より徒歩約4分[北口]
京浜急行本線「北品川」駅より徒歩約11分
京浜急行本線「青物横丁」駅より徒歩約13分
稼穡稲荷神社の周辺地図
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