こんにちは
クローバーです^^
今回のパワースポットと神社さん巡りは、神奈川県鎌倉市に鎮座されています「佐助稲荷神社」さんです^^
佐助稲荷神社さんとは
詳細な創建年は不明なのですが、佐助稲荷神社さんは源頼朝公とのご縁も深く、エピソードもいくつもあります。
源氏の総領で頼朝公の父の源義朝と平氏の総領の平清盛との間で平安時代の末期の1159(保元元年)年に起こった「平治の乱」で源氏は敗れ、頼朝公は伊豆の蛭ヶ小島に流されることになります。
そこで頼朝公は病気になってしまいますが、病気の時の夢の中で「かくれ里の稲荷」と名乗る稲荷の神霊が現れて「平家討伐の時機到来」を伝え、頼朝公に挙兵を促したということです。
その後、「源平合戦」という呼び名でも知られていますが、1180(治承4)年の「以仁王の挙兵(もちひとおうのきょへい)」から1185(元暦4/寿永2)年の「壇ノ浦の戦い」までの(治承・寿永の乱とも)流れで、お分かりの人も多いと思いますが、壇ノ浦の戦いで源氏が勝利し平家は滅ぶこととなるのです。
そのような経緯から佐助稲荷神社さんの「佐助」は頼朝公が「佐殿(すけどの)」と呼ばれていたことから(平治の乱の初陣の時に「右兵衛権佐(うひょうえごんのすけ)」という官位を賜り「佐殿」と呼ばれるようになる)その「佐殿を助けた神」ということから「佐助」と言われています。
また、別の説では、上総介・千葉介・三浦介という3人の「介」の屋敷があったため「三介ガ谷」と呼ばれていたのが変化したものという説もあるようです。
そして、平家討伐後の建久年間(1190年~1199年)に頼朝公が、武勇の誉れ高く「坂東武者の鑑」と形容されていた畠山重忠に命じて「かくれ里の祠」を探し、御社殿を造営させ、稲荷神社さんとして再建させたということです。
佐助稲荷神社さんのご祭神やご利益
ご祭神
・宇迦御魂命(うかのみたまのみこと)
・大己貴命(おおなむちのみこと)
・佐田彦命(さるたひこのみこと)
・大宮女命(おおみやひめのみこと)
・事代主命(ことしろぬしのみこと)
佐助稲荷神社さんの公式サイトによりますと、特に主祭神とか相殿などが記されていないので、5柱がお祀りされているのでしょう。
一般的なご利益でいうのであれば、宇迦御魂命は「五穀豊穣・商売繁盛」、大己貴命は「縁結び」、佐田彦命は「導き、道開き」などだと思うのですが、佐助稲荷神社さんのご利益で有名なのは「出世運」と「縁結び」です^^
「出世運」に関しては、先ほどお話させて頂いた通り、佐殿(源頼朝公)に平家討伐の時機到来を知らせ、その後、平家を滅ぼした頼朝公は「征夷大将軍」にまで昇り詰めることとなりましたので「鎌倉一の出世運のご利益」と言われています。
「縁結び」に関しては「十一面観音菩薩さま」のところでお話します^^
佐助稲荷神社さんの縁結びの十一面観世音菩薩さま
佐助稲荷神社さんの中でも、人気のスポットの一つの十一面観音菩薩さまです^^
こちらはいつの時代かまでは分からないのですが、良縁に恵まれなかった美しい姫君「赤松幸運」が出家して、現世の若い男女に良縁があるようにと祈願して十一面観音菩薩像を彫ったと伝わっているそうです。
個人的な話なのですが、昔、浅草の今戸神社さんに参拝させて頂いた帰り浅草駅に向かって歩いていたのですが、その時に何となく「向こうのほうから何か感じるなぁ」と思って、そちらのほうに歩いて行ったら「待乳山聖天」で知られる「待乳山本龍院」がありました。
お詣りさせて頂いたのはその一度だけだったのですが、その後、10年くらいした時にサロンのお客様から「ガネーシャ神社という所がすごいから行ってみてください」と言われたので、興味が湧いて調べてみたら神社さんではなく「待乳山聖天」のことだったのです。
待乳山聖天は浅草寺の支院で、浅草寺さんの公式サイトにも「十一面観音の化身である大聖歓喜天が姿を現して」とあるのですが、聖天さまは十一面観音菩薩さまの化身ということで、毎日、聖天様と十一面観音菩薩様のご真言は礼拝作法の中で唱えさせて頂いていますのでご縁を感じます^^
こちらの十一面観音菩薩さまは毎年5月18日に御開帳があるそうで、珍しいと言えば珍しいのですが宮司さんが般若心経と観音経を読経するということです。
佐助稲荷神社さんの霊狐泉
霊狐泉は「れいこせん」と読むようで、佐助稲荷神社さんは昔から麓の田畑を潤す水源地として崇敬されていたのでしょう。
その水源がこちらの霊狐泉です^^
霊狐泉は現在でも絶えることなく水が湧き出ていて、ペットボトルなどに入れて持ち帰ることができます。(飲料用ではないので飲むことはできませんのでご注意ください)
佐助稲荷神社さんの境内
一の鳥居をくぐり、稲荷参道の朱色の鳥居の手前に、上の写真の「下社」があります。
こちらは本殿への参拝が困難な方々はこちらで参拝ください。というような案内板がありますので、たしかに足場が安定しない参道なので活用されるといいかも知れません。
上の写真の朱色の鳥居は、全部で49基あるということで、幻想的な雰囲気を楽しむことができます^^
先程の朱色の鳥居をくぐり、階段を登ったすぐのところに「出世稲荷」という神額が掲げられれている石祠があります。
小さな金色の鳥居が可愛らしくもあって、とても興味が惹かれます^^
上の写真は「御塚」と呼ばれる自然の岩で、まだ社殿がなかった頃から「神が宿る岩」として信仰されていた神聖な場所ということです。
上の写真のように佐助稲荷神社さんの境内にはたくさんの白狐さんが供えられていますが、こちらは浄土宗第3祖の良忠上人が佐介ヶ谷に住まわれていた時に、子供にいじめられていた子ぎつねを助けたそうなのですが、その後、親狐が夢に出てきて「悪病が流行る」と教えてくれたと言います。
そして、その時に「子狐を助けてくれたお礼」として「薬種袋」をくださり、良忠上人は、そのお告げに従って種子を蒔き、その薬草で多くの人を助けたのです。
そのような経緯があり、その後、上人は「佐助稲荷神社に参詣するのが良い」と人々に教えたそうで、そのことから佐助稲荷神社さんでは「一対の白狐さん」をお供えして、願いを掛けるようになったそうです。
上の写真は御本殿です。
こちらには宮司さんを除いては誰も入ってはいけないそうです。
ご本殿の手前には白狐さんがたくさん安置されています。
それだけ多くの人々が佐助稲荷神社さんに願いを掛けているのでしょう。
建設的な願いのすべてが叶うといいですね^^
佐助稲荷神社さんは今でも「鎌倉のかくれ里」と形容されていますが、その雰囲気にピッタリで幻想的な雰囲気を持ち合わせています。
終わりに
たまにですが、神社さんお話をサロンのスタッフさんやサロンに来ていただいたお客様とすることがあります。
「どこどこに旅行に行った時に、なになに神社さんに行きました」とか「今度、なになに神社さんに参拝に行く計画立ててます」とか、そんな感じなのですが、時に「おすすめの神社さんってありますか??」と聞かれることがあります。
一時期、横浜のサロンで勤務していた時には必ずこちらの佐助稲荷神社さんをお伝えしていました^^
特に雨期で小雨がぱらついていたり、じめっとしている時には、境内にたくさんある古い祠の「苔」がより際立ってジブリ映画の中の世界にいるかのような雰囲気です。
もちろん、四季折々の美しい姿を見せてくれるのと思うのですが、私個人的には雨期がおススメかと思います^^
場所的に近くに鎮座されている銭洗い弁天様のほうが有名で、そちらには行ったことがあるケド、佐助稲荷神社さんは聞いたことがない。という人が多いですが(かくれ里なので、本来、それが正しいのかも)ぜひ、鎌倉にお越しの際には参拝されてみてはいかがでしょうか^^
という感じで今回はこの辺りで失礼します。
佐助稲荷神社さんの動画
ご覧いただいたすべての人に幸運が届きますように☆彡
佐助稲荷神社さんのアクセスや最寄り駅
・所在地:〒248-0017 神奈川県鎌倉市佐助2丁目22−12
・電話: 0467-22-4711
・交通
◼︎江ノ島電鉄線 鎌倉駅から徒歩約29分
◼︎JR横須賀線 鎌倉駅から徒歩約29分
◼︎江ノ島電鉄線 由比ヶ浜駅から徒歩約31分
◼︎江ノ島電鉄線 和田塚駅徒歩約31分
・公式サイト
佐助稲荷神社さんの周辺地図
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