引き寄せの法則と潜在意識を実践し願いを叶える記録

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古事記の世界【大国主様と因幡の白兎・スサノオ様の試練】

こんにちは

クローバーです^^

 

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【四谷須賀神社の大国主命像】

 

今回の古事記の世界は

「大国主様と因幡の白兎・スサノオ様の試練」です。

 

 

 

【目次】

大国主様(オオナムヂ様)とヤソガミたち

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【大己貴(おおなむち)様をお祀りする神田明神】


前回のお話では

「高天原の暴れん坊」だったスサノオ様が

怪物・ヤマタノオロチを退治して

「英雄」となりクシイナダヒメ様を妻に迎えます。

 

そして須賀の地に宮を建てて

クシイナダヒメ様と

ご両親のアシナヅチ様、テナヅチ様と

一緒に暮らし新しい生活をスタートさせます。

 

そして、クシイナダヒメ様との間に

ヤシマジヌミノカミ様が生まれ、

その後、スサノオ様はカムオオイチヒメ様との間に

オオトシカミ様、ウカノミタマノカミ様が生まれるなど

着々と家族を増やします。

 

その後、スサノオ様から数えて

6代後の子孫に「オオクニヌシノカミ」様が

誕生されるのです。

 

前回のお話はこちらの記事です

古事記の世界【スサノオ様のヤマタノオロチ退治と穀物誕生の神話】 - 引き寄せの法則と潜在意識を実践し願いを叶える記録

 

この「大国主(オオクニヌシ)様」こそが

葦原中津国の王となるのです。

 

物語は「大国主様」を中心として

進んでいくことになるのです。

 

スサノオ様の子孫で

「のちの葦原中津国の王」というと

若かりし頃から強大な力を持っていそうです。

 

ですが、大国主様は若い頃は

「大穴牟遅神(オオナムヂノカミ)」と言い、

おとなしい性格で目立たない存在でした。

 

そのオオナムヂ様には

兄弟神さまがおられ、兄弟神さまたちを

総称して「八十神(ヤソカミ)」と言います。

 

そのヤソガミから、オオナムヂ様は

いつも馬鹿にされていました。

 

また、八十神様たちは全員、

「因幡のヤガミヒメ様」を妻にしたいと思い、

プロポーズのためにこぞって

因幡の国(今の鳥取県)に出かけていきます。

 

この時もオオナムヂ様は

八十神様たちの荷物持ちとして

従者のように使われていました。

 

そして「気多の岬」に着いた時に

毛皮を剥がされてしまっているウサギに

遭遇するのです。

 

 

 

因幡の白兎

 

なぜ毛皮をはがされているのかと

オオナムヂ様はウサギにワケを聞きました。

 

すると、ウサギは元々、穏岐島に住んでいて

海岸を渡ろうとしている時に「和邇(ワニ)」たちを見つけ、

「仲間の数を競おう」と話を持ち掛けます。

 

仲間を集めて一列に並んだところを

自分が(和邇たちの)背中の上に乗りながら

数を数えていきますよ。と言ったのです

 

すると、話に乗った「和邇たち」は

仲間を集めてきて、気多の岬まで一列に並び、

ウサギが数を数えているのを待っています。

 

ウサギは数を数えるふりをしながら

サメたちの背中の上を歩き

目的である「海岸を渡ること」に

成功するハズでした。

 

ですが、ウサギは海岸を渡りきる直前に

並んでいるワニたちに「まんまと騙されたね」

と、つい言ってしまったのです。

 

すると、怒ったワニたちにつかまって

毛皮を剥がされてしまったという事です。

 

さらにウサギは話を続けます。

 

ウサギが痛くて泣いていると

「海の潮を浴びて風の吹く高い山の上で寝ていると良い」

という事をヤソガミ様たちは

ウサギに教えたのです。

 

ヤソガミ様たちがウサギに教えたのは

ウソの情報でしたので

ウサギはより体を痛めてしまいます。

 

オオナムヂ様はかわいそうに思い、

正しい治療方法をウサギに教えてあげます。

 

その方法は、すぐに河口の真水で体を洗い、

蒲黄(かまのはな)を取って来て地面に撒いて

そこで寝転んでいると良い。

という事でした。

 

今度は本当に効果があり、

ウサギはすっかり良くなり、感動し、

オオナムヂ様に予言をします。

 

その予言とは

「ヤソガミたちはヤガミヒメを娶れず、

オオナムヂ様が娶ることになるでしょう。」

というモノでした。

 

その予言は見事に的中し、

ヤガミヒメ様はオオナムヂ様に嫁ぎたい。

と宣言することになるのです。

 

このウサギこそが「白兎神」として

現在では「白兎神社(はくとじんじゃ)」

主祭神として祀られている「因幡の白兎」です。

 

木の国(紀伊国)オオヤビコ様の元へ

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【オオヤビコ様(五十猛命)をお祀りする新城神社】


ヤガミヒメ様は宣言を聞いて

ウサギにいじわるをするようなヤソガミたちが

黙っているハズがありません^^;

 

ヤソガミたちはオオナムヂ様を

イノシシ狩りに誘います。

 

伯伎国の山の麓へ連れて行き

「自分たちは山の上で猪を追い立てるから

下で待っていて猪を捕らえろ」

というのです。

 

そして、オオナムヂ様が

下で待ち構えているとヤソガミたちは

猪を追い立てるのではなく

真っ赤に焼けた大岩を山頂から

オオナムヂ様めがけて転げ落とすのです。

 

猪だと思って捕らえようとしたオオナムヂ様は

なんと、大岩の下敷きになって

世を去ってしまいます。

 

スサノオ様の子孫として登場し

ウサギを助けた優しい神様で

ヤガミヒメ様を娶り物語が始まろうとした瞬間に

主人公のオオナムヂ様は世を去るのです。

 

なかなか激しい物語ですが^^;

もちろん、これで物語が終了ではありません。

 

オオナムヂ様が世を去ったことで

母親の刺国若比売(サシクニワカヒメ)

大変に嘆き悲しみます。

 

そして、

高天原のカミムスビ様に懇願し

𧏛貝比売(キサカヒヒメ)・蛤貝比売(ウムガヒヒメ)

の2柱をカミムスビ様に派遣してもらい

オオナムヂ様は蘇生するのです。

 

オオナムヂ様の蘇生と元気な姿を見て

ヤソガミたちは再び山に誘い出します。

 

そして、オオナムヂ様を

巨木の割れ目に押し込んでしまいます。

 

こうして、オオナムヂ様は

1度ならず2度までも、この世を去ります。

 

母親の刺国若比売(サシクニワカヒメ)様は

泣きながらオオナムヂ様を探し

大木を見つけ、蘇生してくれました。

 

そして、

木の国(紀伊の国)のオオヤビコ様の元へと

逃がすことにするのです。

 

それを知ったヤソガミたちは

矢を携えて木の国まで追いかけてきます。

 

オオヤビコ様はヤソガミたちに

屈することなく、木の股をくぐらせて

オオナムヂ様を「根の堅州の国」に行くように。

と告げるのです。

 

 

 

根の堅州の国へ【スセリビメ様との結婚】

 

そして、根の堅州(かたす)の国の

「スサノオ様を頼りなさい」というのです。

 

スサノオ様と言えば

ヤマタノオロチを退治したのちに

前回のお話で須賀の地に宮を建てて

子孫を繁栄されていましたが

どうやら根の堅州の国に移られたようです。

 

オオナムヂ様はオオヤビコ様の言葉に従い、

スサノオ様の元を訪れることにします。

 

物語はかつて「荒ぶる神」として知られ

高天原を追放されたのちに

ヤマタノオロチを退治し英雄となった

スサノオ様と優しいオオナムヂ様の

新旧の主人公の競演となるのです。

 

「新旧主人公の競演」というと

マンガや映画の世界の多くの場合は

かつての主人公が現在の主人公を助けたり

守ったりすることが多いのですが、

スサノオ様は、そうではありませんでした。

 

根の堅州の国にたどり着いたオオナムヂ様は

スサノオ様の元を訪れます。

 

そこで出てきたスサノオ様の娘神様の

須勢理毘売命(スセリビメノミコト)と

見つめ合い、その場で結婚することになります。

 

スサノオ様の4つの試練

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【スサノオ様とオオクニヌシ様を仲良くお祀り】

 

そのような事もありましたが

スサノオ様はとりあえずオオナムヂ様の

居候を許します。

 

ですが、

オオナムヂ様の部屋として用意したのは

「蛇のたくさんいる部屋」でした。

 

そのような部屋で眠ることは

たとえ神様であっても困難です。

 

その様子を見ていた須勢理毘売命は

父神・スサノオ様に気付かれないように

「蛇をおとなしくさせる呪力」を秘めた布

こっそりオオナムヂ様に渡します。

 

そのおかげでオオナムヂ様は

蛇を気にせずに安眠する事が出来たのです。

 

次の晩にはオオナムヂ様は

「ムカデと蜂の部屋」をあてがわれますが、

同じようにスセリビメ様が

「ムカデと蜂の比礼(布のようなモノ)」

手渡してくれたおかげで安眠できました。

 

ある時、スサノオ様は野原に矢を立てて

その矢をオオナムヂ様に探しに行かせます。

 

そして、なんと、

その野原に火を放つのです。

 

さすがに今度ばかりは

スセリビメ様も助けることはできませんでした。

 

オオナムヂ様が困っていると

ネズミが現れて「内はほらほら、外はすぶすぶ」

というのです。

 

それを理解したオオナムヂ様が

その場で地面を踏んでみると穴があいていて

その穴に隠れて火をやり過ごす事が出来たのです。

 

「内はほらほら、外はすぶすぶ」というのは

「穴の内側は広くて、入り口は狭い」

という意味だそうです。

 

さらにこのネズミはスサノオ様が

放った矢も持ってきていたので

オオナムヂ様はその矢を持って

スサノオ様の元へ帰るのです。

 

今度はオオナムヂ様にスサノオ様は

「私の頭のシラミを取るように」と命じます。

 

オオナムヂ様がシラミを取ろうとすると

そこにいたのは「シラミ」ではなく「ムカデ」

だったのです。

 

その時にスセリビメ様は

オオナムヂ様に「椋(むく)の実」と

「赤土」を手渡すのです。

 

そして、椋の実を噛み砕き、

赤土を口に含んで吐き出しました。

 

それを見たスサノオ様は

頭のムカデを噛み潰していると思い、

「なかなか豪胆な奴だな」と見直し始め、

ついには居眠りをし始めます。

 

大国主様という御神名の誕生

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【大國魂大神をお祀りする大國魂神社】

 

スサノオ様が居眠りを始めると

オオナムヂ様はスサノオ様の長い髪の毛を

部屋にある垂木(柱)に結び付けます。

 

そして、スセリビメ様を背負い、

スサノオ様が所有する3つの秘宝の

生太刀・生弓矢・天沼琴を持って逃げ出します。

 

逃げる時に天沼琴(あめのぬごと)が

木に引っかかってしまい音が鳴りひびます。

 

その音に驚いたスサノオ様が

跳び起きようとすると髪に結びつけらていたので

柱を倒してしまいます。

 

ようやく髪の毛をほどき、

オオナムヂ様を追いかけるスサノオ様ですが

その頃にはオオナムヂ様とスセリビメ様は

地上への出口である黄泉比良坂(よもつひらさか)に

差しかかっていました。

 

そこまで追ってきたスサノオ様ですが

オオナムヂ様を認め、

・生太刀・生弓矢でヤソガミたちを追い払え

・大国主と名乗りスセリビメ様を妃とせよ

・そして立派な宮殿を建てて住め

というような言葉を掛けています。

 

この時からオオナムヂ様は

「大国主(オオクニヌシ)」と名乗り、

かつて自分を迫害したヤソガミたちを駆逐し

「出雲の国」を拠点として

葦原中津国(あしはらなかつくに)の王となるのです。

 

物語はオオナムヂ様改め

オオクニヌシ様が「王」となり

「国造り神話」となっていくのです。

 

終わりに【スセリビメ様とヤガミヒメ様】

 

いつもながら、

「揚げ足」を取るつもりはないのですが

毛皮を剥がれたウサギさんは「予言」を

当てる事が出来るのようですので

先を予知する能力をお持ちなのでしょう。

 

とすると、和邇(ワニ)たちに

「まんまと騙されたね」と言えば

自分がどうなるかという事を

予知できなかったのでしょうか^^;

 

それ以前に予知能力がなくても

どうなるかという事は

何となく察する事が出来るような

気がしなくもないですがどうでしょうか。

 

ちなみに「和邇(ワニ)」というのは

諸説ありますが、「サメ(フカ)」説や

そのまま「ワニ」であるという説や

「ウミヘビ」という説などがあるようです。

 

また、ヤソガミに迫害されたり、

スサノオ様に苛烈と思える試練を与えられましたが

世界の神話でも「ペルセウス」や

「ヘラクレス」のように試練を与えられる英雄も

結構いるようです。

 

他にもスセリビメ様と結婚して

ヤガミヒメ様はどうなったの??

と思う人も多いかも知れません。

 

ヤガミヒメ様が「オオナムヂ様に嫁ぎます」

と宣言したのちにヤソガミの迫害が強くなり、

オオナムヂ様はヤガミヒメ様を置いて

根の国に逃げてしまっているのです。

 

そして、スサノオ様の命で大国主となり

国造りを始め、完成した頃に

大国主様の子供を身籠ったヤガミヒメ様が

出雲までやって来ます。

 

ですが、正妻・スセリビメ様の嫉妬に会い、

それを恐れ、生まれた子を木の股に挟んで

泣きながら因幡の国に帰ることになるのです。

 

スセリビメ様は「正妻」とありますが

「先にヤガミヒメ様と結婚していた」

という説もあります。

 

いずれにしても

スサノオ様のお子神様のスセリビメ様は

「気が強く嫉妬深い」というイメージがありますが

御神名の「スセリ」は「スサ」と「スス」を

意味しています。

 

「スサ」とは「激しく荒れ狂う」

「スス」は「進む」でので

「激しく荒れ狂いながら進む」のでしょう。

 

何となく納得です(笑)

 

ちなみにヤガミヒメ様の御子神様は

「木俣神(キノマタノカミ)」と言いまして

御井神社(みいじんじゃ)などで祀られています。

 

という感じで今回はこのあたりで失礼します。

 

今回の動画は大国主様と同一神とされる

「大國魂大神」をお祀りする大國魂神社の中でも

最もパワーのある「ご神木周辺」の動画です^^

 


【恋愛・仕事運のパワースポット】大國魂神社の御神木

 

 

 

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