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古事記の世界【スサノオ様のヤマタノオロチ退治と穀物誕生の神話】

こんにちは

クローバーです^^

 

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【氷川神社発祥の地・蛇の池】

 

今回の古事記の世界は

「スサノオ様のヤマタノオロチ退治」です。

 

 

 

【目次】

スサノオ様とオオゲツヒメ様の穀物誕生神話

 

今回のお話のタイトルは

「スサノオ様とヤマタノオロチ退治」なのですが

その前に「オオゲツヒメ様」との

「穀物誕生の神話」をお話していこうと思います^^

 

高天原を追放されたスサノオ様は

空腹を覚えたため、オオゲツヒメ様に

食べ物を求めに行きます。

 

オオゲツヒメ様はスサノオ様をもてなして、

美味しい食べ物をたくさん用意してくれたのです。

 

スサノオ様は

「どこから食べ物が出てくるのだろう?」と思い

様子を見に行くことにしました。

 

すると、オオゲツヒメ様は

鼻や口、尻などから食べ物を出していました。

 

オオゲツヒメ様はご自身の御神体から

食べ物を生み出すという

特殊な能力をお持ちですので

その能力を使って空腹のスサノオ様を憐れみ、

食べ物を出してくれていたのです。

 

オオゲツヒメ様が口や鼻、尻などから

食べ物を出しているお姿を見て

スサノオ様は「侮辱されている」と激怒して

オオゲツヒメ様を斬ってしまわれます・・・。

 

たしかに、口や鼻、尻などから

出された食べ物を食べたいかと言われたら

なんとも言えないところですが・・・^^;

 

スサノオ様に切られてしまった

オオゲツヒメ様の御神体からは

頭には蚕、目には稲、耳には粟、

鼻には小豆、尻には大豆、他にも麦が

それぞれ誕生するのです。

 

オオゲツヒメ様の御神体から誕生したものを

造化三神の一柱「カミムスビ様」が取らせて

「五穀の種」としたことが

「五穀の起源」とされています。

 

日本書紀によるツクヨミ様とウケモチ様

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【ツクヨミ様をお祀りする月読神社】

 

日本書紀では同じような話が

ツクヨミ様と保食神(ウケモチノカミ)様が

登場人物として出てきます。

 

ツクヨミ(ツキヨミ・月読)様は

天照様の弟神様で

イザナギ様が禊祓の時に左目を洗った時に

誕生された神様です。

 

ある時、アマテラス様のお使いで

ツクヨミ様はウケモチ様に会いに行きました。

 

ウケモチ様は喜んでツクヨミ様に

口から米飯やお魚、動物など出して

おもてなしになりました。

 

それを見たツクヨミ様は

「口から出した食べ物を食べろと言うのか!」

と怒ってしまわれて、

ウケモチ様を斬ってしまいました。

 

その話を聞いたアマテラス様は怒り、

「もうツクヨミとは二度と会わない」といって

ツクヨミ様と会う事はありませんでした。

 

天照様は「太陽の神さま」で、

月読様は「月(夜)の神さま」ですので

天照様と月読様がお会いになることがなくなったので

太陽と月が一緒に出ることは無くなり、

朝と夜が別れたと言われています。

 

鼻や尻ほどではないにしても

口から食べ物を出されたら

あまりいい気持ではないかも知れません^^;

 

もしかしたら、ウケモチ様が

口から食べ物を出すことを知っていて

天照様は月読様に会いに行かせたのかも知れませんね^^;

 

それにツクヨミ様も気付いたので

アマテラス様に謝らなかったのかも知れません。

謝ってもアマテラス様が

許してくれなかったのかも知れませんが。

 

いずれにしても

日本の神々様による「食べ物の起源」は

このような感じになっています。

 

 

 

アシナヅチ様・テナヅチ様・クシイナダヒメ様

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【アシナヅチ様・テナヅチ様をお祀りする門客人神社】

 

さて、そんなこんなでスサノオ様は

出雲国の肥河(ひのかわ)の付近にいると

川の上流から「箸」が流れてきたので

「上流には人家がある」と考えて、

上流に向かっていきました。

 

すると、そこで老夫婦が

美しい娘を間に挟んで泣いていました。

 

スサノオ様がワケを聞くと

この老夫婦には元々8人の娘がいて

他の娘は毎年1度やってくる怪物に

食べられてしまい、残っているのが

クシイナダヒメだけという事です。

 

老夫婦は

大山津見神(オオヤマヅミノカミ)の子で

男性は足名椎(アシナヅチ)といい、
女性は手名椎(テナヅチ)といいます。

 

老夫婦の真ん中で泣いているのが

クシイナダヒメさまで

「怪物」とはヤマタノオロチです。

 

怪物・ヤマタノオロチは

目は真っ赤で巨大な胴体に8つの頭と

8つの尻尾を持ち、体にはコケやヒノキやスギが

生えていて、いつも腹から血が流れていると言います。

 

そのような怪物が

今年もやってくる時期になり、

最後に残ったクシイナダヒメ様も

犠牲になると悲観に暮れているのでした。

 

それを聞いてスサノオ様は奮起します。

 

自分はアマテラス様の弟で

高天原から来た神であると老夫婦に告げました。

 

実際には高天原を「追放された」のですが

まぁ、「言い方の問題」でしょうか(笑)

 

そして、ヤマタノオロチを退治するから

クシイナダヒメ様を嫁にくれと

申し出るのでした。

 

アシナヅチ様もテナヅチ様も

喜んでその申し出を受け入れたのです。

 

余談なのですが

「神社本庁」のページではヤマタノオロチは

「八俣の大蛇」という字を使っています。

【神社本庁のヤマタノオロチのページ】

八俣の大蛇 | 神社本庁

 

他にも「八岐大蛇」なども書きます。

 

「俣」も「岐」も「分かれる」という字なので

頭が付いている付け根の部分が

「8つに分かれている怪物」というのであれば

頭の数は「7つ」になるのではないでしょうか。

 

いずれにしても、スサノオ様による

巨大な怪物・八俣の大蛇退治神話が

始まるのです。

 

ヤマタノオロチ退治神話

 

スサノオ様はアシナヅチ様、テナヅチ様に

強い酒を大量に造らせて8つの樽に

分けさせます。

 

この「強い酒」というのは

8度醸(かも)した「八塩折(やしおり)之酒」

といい、「日本酒の起源」とされています。

(といっても原料は不明ですが)

 

次に家の周囲に垣根を巡らせ、

8つの門と桟敷を用意し、

各門ごとに酒樽を置いたのです。

 

その一方で、スサノオ様は

クシイナダヒメ様を「小さな櫛の姿」に変え、

ご自身の頭髪に刺すのです。

 

いよいよ怪物・ヤマタノオロチがやって来ます。

 

スサノオ様の狙い通りに

ヤマタノオロチは酒の匂いに惹かれて

真っ直ぐ8つの門を目指すのです。

 

そして、

8つの頭をそれぞれの酒樽の中に入れて

8つの酒樽を飲み干します。

 

するとヤマタノオロチは酔っ払い、

その場で寝込んでしまうのです。

 

スサノオ様はすかさず腰につけていた

「十拳剣(とつかのつるぎ)」を抜いて

ヤマタノオロチを斬り、

怪物・ヤマタノオロチを倒す事が出来たのです。

 

尾を斬った時に

十拳剣が「何か固いモノ」にあたり、

刃が欠けてしまうという事があり、

不思議に思ったスサノオ様は

尾を割ってみることにします。

 

するとそこには見事な宝剣、

都牟刈之大刀(つむがりのたち)があり、

スサノオ様はその宝剣を

アマテラス様に献上する事にします。

 

この都牟刈之大刀(天叢雲剣)は

のちの三種神器である

「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」となります。

 

見事にヤマタノオロチを退治したスサノオ様は

クシイナダヒメ様を妻に迎えて

宮をつくる場所を「出雲の国」で探します。

 

 

 

須賀の地と須我神社

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【東京四谷の須賀神社】


そして、ある時に着いた時に

「私の心はすがすがしい」と言って

その地に宮殿を造ることにするのです。

 

そのスサノオ様が造った宮殿は

今もその土地に残っています。

 

その土地とは

「島根県雲南市」にある「須賀」で

「須我神社」がその宮殿という事になります。

 

映画「君の名は。」のラストシーンで

有名になった東京四谷の「須賀神社」のように

「須賀神社」という社名も多いですが

「日本初之宮」と言われるのは「須我神社」です。

 

スサノオ様が

「吾が心がすがすがしい」と言ったことから

「須賀」という土地の由来となっています。

 

また、クシイナダヒメ様の父神様の

「アシナヅチ」様に宮殿の管理をさせ

「イナダノミヤノヌシ」「スガノヤツミミ」

という名を与えるのです。

 

これが「神主のルーツ」とも言われています。

 

須賀の地に宮を建て、

新妻や義父母との新たな生活を

スタートさせたスサノオ様ですが、

出来上がった宮殿から雲がわき出したのを見て

次のような歌を詠んでいます。

 

「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠めに 八重垣つくる その八重垣を」

 

この歌の「出雲」が国名の由来で

31文字和歌のルーツでもあるのです。

 

スサノオ様はクシイナダヒメ様との間に

八島士奴美神(ヤシマジヌミノカミ)様が生まれます。

 

物語はスサノオ様から6代後の子孫・大国主様へ

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【スサノオ様・イナダヒメ様・大国主様を祀る大宮氷川神社】

 

八島士奴美神の5代後の子孫は

「大国主(オオクニヌシ)」様ですので

よくオオクニヌシ様が

「スサノオ様の6代後の子孫」と言われています。

 

この八島士奴美神は

先代旧事本紀では「大国主様の別名」とされていて

大国主様が「スサノオ様の御子神様」と言われるのは

そこから来ているようです。

 

いずれにしてもスサノオ様は

八島士奴美神様の後に

神大市比売(カムオオイチヒメ)との間に

オオトシノカミ様とウカノミタマノミコト

お生まれになり、着実に家族を増やしていくのです。

 

ちなみにですが、

神大市比売(カムオオイチヒメ)様は

「大山津見神」さまの御子神様ですが、

先ほど出てきたイナダヒメ様の御両親の

アシナヅチ様、テナヅチ様も「大山津見神の子」

と名乗っています。

 

さらに言えば、

スサノオ様とイナダヒメ様の御子神様の

八島士奴美神さまは

木花知流比売(コノハナチルヒメ)様と結婚しますが

木花知流比売(コノハナチルヒメ)様も

大山津見神様の御子神様なのです。

 

余談にはなりますが、

大山津見神さまのお子神様で

木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)様も

いらっしゃいます。

 

コノハナサクヤヒメ様は

「天孫降臨神話」で降臨された

「天孫・邇邇芸命(ニニギノミコト)」の

妻神様です。

 

もちろん、姉神さまの

石長姫(イワナガヒメ)様も

大山津見神さまの御子神様です。

 

いずれにしても

スサノオ様は着実に家族を増やし、

6代後の子孫の「大国主さま」が誕生します。

 

国生み、神生み神話では

イザナギ様とイザナミ様が、

誓約や岩戸隠れの神話では

アマテラス様とスサノオ様が

物語の中心でした。

 

そして物語は大国主様を中心にして

国造りや国譲りの神話へと続くのです。

 

という感じで今回はこのあたりで失礼します。

 

今回の動画は

「氷川神社発祥の地」とされる

「大宮氷川神社の蛇の池」です。

 


【埼玉県最強のパワースポット】大宮氷川神社の蛇の池~Hikawa-jinja Shrine~

 

 

 

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