引き寄せの法則と潜在意識を実践し願いを叶える記録

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古事記の世界【禊祓と黄泉の国神話とヒノカグツチ様から誕生した神々様】

こんにちは

クローバーです^^

 

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【御岩神社の愛宕神社・ご祭神:ヒノカグツチ様】

 

今回の古事記の世界は「黄泉の国神話」を中心に

前回の「神生み神話」までのお話で書かなかった

「ヒノカグツチ様から誕生した神々様」についてを

お話していこうと思います^^

 

 

 

【目次】

イザナギ様の涙から誕生された神様

 

前回の内容をザックリお話しますと、

「国生み」を終えたイザナミ様が

今度は大事忍男神(オホコトオシノカミ)様

初めとして「家宅(かたく)六神」や

「自然を司る神々さま」「船や食べ野の神様」を

お産みになられます。

 

その最後に

「火の神・火之迦具土神 (ヒノカグヅチノカミ)」

お産みになられた時にやけどを負ってしまいます。

 

やけどを負って病で苦しんでいる御神体から

水や金属、土の神様が現れるのです。

 

そして、14の島々と17柱の神々様を生み、

その御神体から6柱の神々様が現れたイザナミ様は

病によって亡くなってしまい、

黄泉の国に去って行く事になるのです。

 

というところまでが前回のお話の内容でした。

 

詳しい内容はコチラです^^

古事記の世界【神生み神話】自然に宿る神々様の誕生 - 引き寄せの法則と潜在意識を実践し願いを叶える記録

 

ヒノカグツチ様のお話は

「神生み」ではないと感じるので

今回の「黄泉の国神話」と一緒にしました。

 

「ヒノカグツチ様のお話」というのは

ヒノカグツチ様の御神体やイザナギ様や

その周辺から神々様が現れるというお話です。

 

では、さっそくお話を進めていきましょう。

 

イザナミ様が病で亡くなってしまった事で

イザナギ様は大変にお嘆きになりました。

 

その涙から

天の香久山の麓に鎮座されている

泣沢女神(ナキサワメ)様が現れます。

 

そして、イザナミ様は出雲国と伯伎国の境にある

比婆之山(ひばのやま)に葬られたのです。

 

ヒノカグツチ様から誕生された神々様

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【タカオカミ様をお祀りする荏原神社】
 

イザナミ様を失ったイザナギ様は

その怒りから、イザナミ様が亡くなった原因となった

ヒノカグツチ様を天之尾羽張(あめのおはばり)

という剣で斬ることになります。

 

すると、この剣先についた血が岩に落ちた処から

石拆神(イワサクノカミ)根拆神(ネサクノカミ)

石筒之男神(イワツツノオノカミ)が現れます。

 

石拆神は「岩まで切るほどの威力の剣」

根拆神は「根元まで切るほどの威力の剣」

石筒之男神はそのままですが「岩の神様」

とされています。

 

先ほどの3柱は

「剣先についた血」でしたが

今度は「剣の根元の血」から

甕速日神(ミカハヤヒ)と樋速日神(ヒハヤヒ)

建御雷之男神(タケミカヅチノオ)が現れるのです。

 

甕速日神の「甕」は「かめ」と読み、

土器の神様です。

 

樋速日神は「樋(とい)」という字があり、

同じく土器の神格化とされています。

 

建御雷之男神は「国譲り神話」で知られる

天津神最強の武の神として知られています。

 

ちなみにですが、建御雷之男神の父神さまは

国譲り神話でも登場しますが

先ほど、イザナギ様がカグツチ様をお斬りになった剣、

「天之尾羽張(アメノオハバリ)」様です。

 

更に剣の「柄」についた血からは

闇淤加美神(クラオカミノカミ)、

闇御津羽神(クラミツハノカミ)が現れます。

 

こちらの2柱は

「水の神」「龍神」などで知られています。

 

また、イザナギ様にお斬りになられて

亡くなられたヒノカグツチ様の御神体からは

8柱の神々様が現れました。

 

正鹿山津見神(マサカヤマツミ)

⇒頭
淤縢山津見(オドヤマツミ)

⇒胸
奥山津見(オクヤマツミ)

⇒腹
闇山津見(クラヤマツミ)

⇒陰部
志藝山津見(シギヤマツミ)

⇒左手
羽山津見(ハヤマツミ)

⇒右手
原山津見(ハラヤマツミ)

⇒左足
戸山津見(トヤマツミ)

⇒右足

 

古事記と日本書紀で部位が違う事もありますが

このようにして、イザナギ様の涙から現れた神さま、

ヒノカグツチ様の血や御神体から神々様が

現れることになるのです。

 

黄泉の国神話

 

ヒノカグツチ様をお産みになられて

やけどを負った事が原因で

亡くなられたイザナミ様は黄泉の国に去っていきます。

 

そのイザナミ様を連れて帰るために

イザナギ様は黄泉の国を訪れます。

 

ですが、イザナミ様は共に帰ることを断ります。

 

なぜなら、

イザナミ様はすでに「黄泉戸喫(ヨモツヘグイ)」

してしまったのでした。

 

「黄泉戸喫(ヨモツヘグイ)」とは

黄泉の国の食べ物を食べることです。

 

黄泉の国の食べ物を食べてしまう事で

すでに黄泉の国の住人になってしまった。

という事なのです。

 

そこでイザナミ様は

「黄泉の国の神に相談する」と言って

御殿の奥に入っていきます。

 

その時に「私を見てはなりません」

とも言っていました。

 

その言葉を聞いてイザナギ様は待つことにします。

 

「黄泉の国の神」との交渉が難航しているのか、

イザナミ様はそれっきり出てきません。

 

イザナギ様は我慢できずにシビレを切らし、

自分の髪に刺さっている櫛の歯を

一本へし折って火を灯して中に入っていきます。

 

すると、そこには蛆がたかり

八雷神(やくさいかづちのかみ)がまとわりつく、

イザナミ様の姿があったのです。

 

イザナミ様はその姿に驚き、

恐れを抱いて黄泉の国から逃げようとします。

 

逃げようとするイザナギ様を見て

イザナミ様は「よくも私に恥をかかせましたね!」

と激怒し、予母都志許売(よもつしこめ)

追いかけさせるのです。

 

予母都志許売(よもつしこめ)は

黄泉醜女とも記されているように

黄泉の国の住人の醜い女です。

 

逃げるイザナギ様は

ご自身の頭部の冠を投げてブドウにしたり、

髪の櫛を歯を折って、それを投げ、

タケノコにしたりしながら

予母都志許売から逃げ切ります。

 

すると今度は

八雷神(やくさいかづちのかみ)に

1500もの軍勢でイザナギ様を追わせます。

 

イザナギ様は腰の剣を抜いて

後ろの手で振り回しながら、

何とか逃げ続けるのです。

 

そして、ようやく

黄泉比良坂(よもつひらさか)のふもとに着き、

そこに生えていた桃の木から桃を3つ取り、

雷神たちに投げつけます。

 

すると雷神たちは恐れをなして退散していくのです。

 

桃の実に「邪気払いの霊力」

秘められていたのです。

 

そのようにして雷神たちの撃退に成功しましたが

今度はイザナミ様自身がイザナギ様を

追ってきたのです。

 

そこでイザナギ様は

1000人で引くほどの大きな岩を

なんと一人で引っ張り、

黄泉比良坂に据えて入口を塞いだのです。

 

この「1000人で引くほどの大岩」

「千引石(ちびきいわ)」と言って

「お墓(墓石)の起源」とされています。

 

この千引石を間において向かい合う

イザナギ様とイザナミ様。

 

「いとしい人、ひどいことをするのね?

あなたがこんなことをするなら、

あなたの国の住人を1日1000人、

害することにしましょう!」

とイザナミ様が言うのです。

 

それに応えてイザナギ様は

「いとしい妻よ、

それならば私は1日1500人の人々が

生まれるようにしよう!」というのです。

 

こうして地上では

1日1000人が亡くなり、

1日1500人生まれる。

という宿命になったのです。

 

 

 

イザナギ様の禊祓から生まれた神々様

 

命からがら黄泉の国から逃げかえったイザナギ様は

「禊」をする事にします。

 

「筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原」

という所を訪れて「禊祓」を始めます。

 

この筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原は

現在の宮崎県宮崎市の「江田神社のあたり」

とされていて、私も行ってみたい神社さんの一社です。

 

イザナギ様が禊祓をするために

身に付けていたものを次々に投げ捨てるのですが、

ここからも12柱の神々様が現れます。

 

その12柱の神々様は

衝立船戸神(つきたつふなとのかみ)

⇒杖から現れる
道之長乳歯神(みちのながちはのかみ)

⇒帯から現れる
時量師神(ときはかしのかみ)

⇒袋から現れる
和豆良比能宇斯能神(わづらひのうしのかみ)

⇒衣から現れる
道俣神(ちまたのかみ)

⇒袴から現れる
飽咋之宇斯能神(あきぐひのうしのかみ)

⇒冠から現れる
奥疎神(おきざかるのかみ)

⇒左手の腕輪から現れる
奥津那芸佐毘古神(おくつなぎさびこのかみ)

⇒同じく左手の腕輪から現れる
奥津甲斐弁羅神(おきつかひべらのかみ)

⇒同じく左手の腕輪から現れる
辺疎神(へざかるのかみ)

⇒右の手の腕輪から現れる
辺津那芸佐毘古神(へつなぎさびこのかみ)

⇒右の腕輪から現れる
辺津甲斐弁羅神(へつかひべらのかみ)

⇒右の腕輪から現れる

 

次に「上流は流れが速い、

下の瀬は流れが弱い」と言って

「中の瀬」に沈んで潜り身を清めます。

 

すると、黄泉の国の「禍」から

八十禍津日神(やそまがつひのかみ)
大禍津日神(おほまがつひのかみ)

の2柱が現れた。

 

ちなみにですが、

こちらの2柱は「災厄の神」ですが

転じて「厄を祓う」としてお祀りされています。

 

そして、「災厄の神」の2柱が現れた後に

「禍」を直そうと、

神直毘神(かむなおびのかみ)
大直毘神(おほなおびのかみ)
伊豆能売(いづのめ)

の3柱が現れるのです。

 

次に水の底で身を清めていると

底津綿津見神(そこつわたつみのかみ)
底筒之男神(そこつつのをのかみ)

の2柱が誕生するのです。

 

そして、中層で清めると

中津綿津見神(なかつわたつみのかみ)
中筒之男神(なかつつのをのかみ)

の2柱が誕生し、水面で清めていると

上津綿津見神(うわつわたつみのかみ)
上筒之男神(うわつつのをのかみ)が、

それそれ誕生することになるのです。

 

ここで誕生した

底津綿津見神、中津綿津見神、

上津綿津見神が「ワタツミ三神」

底筒之男神、中筒之男神、

上筒之男神の「スミヨシ三神」と呼ばれています。

 

それぞれ志賀海神社

住吉大社の主祭神としても知られています。

 

三貴子の誕生

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【アマテラス様をお祀りする東京大神宮】

 

イザナギ様は禊を続け、

今度は左目を洗うと

天照大御神(あまてらすおほみかみ)が生まれ、

右目を洗うと

月読命(つくよみのみこと)生まれ、

鼻を洗うと

須佐之男命(すさのをのみこと)が生まれます。

 

天照大御神、月読命、須佐之男命

イザナギ様の禊でお生まれになられた

14柱の神々様の中でも特別尊いとされ、

「三貴子(みはしらのうずのみこ)」と呼ばれるのです。

 

こちらの三貴子が誕生されたことで

イザナギ様とイザナミ様はお役目を終えられ、

神話の主人公はアマテラス様とスサノオ様に移り、

新たな物語が始まるのです。

 

といったところで今回はこのあたりで失礼します。

 

今回の動画は

「三貴子」の一柱スサノオ様にお祀りする

武蔵国の一宮「氷川神社」の動画です^^

 


【縁結び・開運パワースポット】大宮氷川神社の拝殿と御神木~Hikawa-jinja Shrine~

 

 

 

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