こんにちは
クローバーです^^
【風を司る神様をお祀りする田無神社】
今回の古事記の世界は「神生み神話」です。
【目次】
大事忍男神(オホコトオシヲ)と家宅六神
前回のお話では
イザナギ様とイザナミ様が日本列島を形成する
「国生み」の話でした。
一番最初に生まれた「ヒルコ」と
次に生まれた「アワシマ」は子供の数に数えない。
というようになっています。
前回の国生みで誕生した「大八島国」は
今回の神生み神話で「自然に宿る神々様」が
次々に生まれることによって
緑豊かな大地に生まれ変わっていくのです。
ちなみに前回の「国生み神話」の話は
コチラです⇒古事記の世界【イザナギ様とイザナミ様による国生み神話】 - 引き寄せの法則と潜在意識を実践し願いを叶える記録
国生みを終えたイザナギ様とイザナミ様は
最初に①大事忍男神(オホコトオシノカミ)様が
誕生しました。
この大事忍男神さまは
「大事を成し遂げる神さま」として知られ、
「国生みを終えた記念」や
「神生みのために気合を入れる」という
2つの説が有力と言われています。
大事忍男神(オホコトオシノカミ)さまに続き
「家の神様」である「家宅(かたく)六神」が
誕生します。
「家の神様」というとざっくりしてますが^^;
「家の材料や構造」または「家の守り神」という
神々様です。
②石土毘古神(イワツチビコノカミ)
⇒そのままですが、石や土の神様。男神とされる
③石巣比売神(イワスヒメノカミ)
⇒石砂の神さま。石土毘古神様と一対とされています。
④大戸日別神(オオトヒワケノカミ)
⇒出入口・門の神さま。性別は不明です。
⑤天之吹男神(アメノフキオノカミ)
⇒屋根を葺く(ふく)神様。
「葺く」とは(瓦などで)屋根を覆うという意味です。
⑥大屋毘古神(オオヤビコノカミ)
⇒屋根の神さま。
大国主様を助けた五十猛神(イタケル)と
同神とされる大屋毘古神様とは別神様。
⑦風木津別之忍男神(カザモツワケノオシオノカミ)
⇒風から家を守る神さま。
家宅六神をお産みになれたイザナギ様は
続いて自然の神様をお産みなられます。
自然を司る神々さま
⑧大綿津見神(オオワタツミノカミ)様
⇒海の神様。大海を司る。綿津見神とは別神様。
⑨速秋津日子神(ハヤアキツヒコノカミ)様
⑩速秋津日売神(ハヤアキツヒメノカミ)様
⇒水戸(港)の神さま。兄妹であり夫婦神様
⑪志那都比古神(級長津彦)シナツヒコノカミ様
⇒風の神様。志那は「息」で「風は神様の息」
⑫久久能智神 (ククノチカミ)様
⇒木の神様。久久は「茎」の意味。
⑬大山津見神(大山祇神)オオヤマヅミノカミ様
⇒山を司る神様。初代神武天皇の曽祖父。
⑭鹿屋野比売神(カヤノヒメノカミ)様
⇒大山津見神様と夫婦神様。野の神様。草の神様。
日本では「八百万の神々さま」といって
あらゆる自然や自然現象、物体には
「神さまが宿っている」という考えがあります。
古事記が記された時代も同じで
海や山、風、木や草などの自然を司る神々様は
生まれたばかりで「荒地」だった日本列島に
自然の神々様が宿ることで海が生まれ、河が出来て
木々や草木によって緑豊かな大地が創られた。
という事を表しているのです。
船の神様・食べ物の神様・火の神様
【火之迦具土神様をお祀りする秋葉神社】
荒地だった大地が緑豊かな大地へと変わり
自然を司る神々様の後には
「船の神さま」「食べ物の神様」をお産みになられ、
続いて「火の神様」をお産みになられることになります。
そして、
「火の神・火之迦具土神 (ヒノカグヅチノカミ)」を
お産みになられたことで出産時にやけどを負って
イザナミ様は病にかかってしまう事になります・・・。
⑮鳥之石楠船神(トリノイハクスブネノカミ)様
⇒船の神様。国譲り神話時にはタケミカヅチ様の副使。
⑯大宜都比売神(オオゲツヒメノカミ)様
⇒食べ物を司る神様。
⑰火之迦具土神 (ヒノカグヅチノカミ)様
⇒火の神様。
イザナギ様とイザナミ様から生まれた最後の神様。
イザナミ様の御神体から現れた神さま
そして、火之迦具土神をお産みになることで
やけどを負ってしまったイザナギ様は病に苦しみ、
吐いてしまわれました。
その「吐しゃ物」から
⑱金山毘古神(カナヤマヒコノカミ)
⑲金山毘売神(カナヤマヒメノカミ)
⇒金属や鉱山の神様。夫婦神様。
が現れました。
そして、大便からは
⑳波邇夜須毘古神(ハニヤスヒコノカミ)
㉑波邇夜須毘売神(ハニヤスヒメノカミ)
⇒土の神様。神具を造る粘土(=ハニ)
の、2柱が現れます。
尿からは
㉒弥都波能売神(ミヅハノメノカミ)
⇒水の神。農耕の神
㉓和久産巣日神(ワクムスヒノカミ)
⇒穀物、農耕の神様。
イザナギ様から生まれた最後の1柱。
の2柱が現れています。
イザナギ様は「国生み」で14の島々を生み、
「神生み」で17柱の神々様を生み、
また、ご神体から6柱の神々様が現れたのですが、
病によって亡くなられ、
黄泉の国へと去って行かれるのです。
この後にイザナミ様が亡くなったことにより
泣き伏せるイザナギ様の涙や
イザナミ様が亡くなる原因となったカグツチさまを
お斬りになれたことによって
様々な神々様が誕生します。
ですが、今回のお話は「神生み神話」ですので
そこから先のお話は次回の「黄泉の国神話」で
お話していこうと思います^^
今回の動画は
級長津彦(しなつひこのかみ)様をお祀りする
田無神社の動画です^^
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