こんにちは
クローバーです^^
今回、参拝させていただいた神社さんは、東京都渋谷区に鎮座する「商和稲荷神社」さんです^^
【目次】
商和稲荷神社とは
商和稲荷神社さんの創建は大正15年と比較的新しい神社さんです。
ご社名の「商和」というのは「商和会」という商店会からの命名で、かつて近隣に住んでいた故・野崎善助氏の厚意によって、近隣の商店のために稲荷神社を奉納してくれたそうです。
その時に奉納されたのが、現在の商和稲荷神社という事です。
大正15年と言いますと、大正最後の年で昭和へと改元した年ですね。
「大正時代」は日本史などの授業で「近代」という項目に入ると思うのですが、幕末の動乱から明治に入る「時代が変わる」というような大きな出来事や、日本にとって大きな出来事ともいえる「第2次世界大戦」が勃発した昭和の時代に比べると大正時代というのは印象が薄いように思うのですが、実は激動の時代と言えるのです。
少し大正時代の出来事の話
大正時代は私たちが日頃、気にする事がないほど私たちの生活の中に溶け込んでいる日本の政治体制である「民主主義」の発展を目指した時代と言えます。
民主主義とは簡単に言えば「国民が主権を持っている(=国民主権)」ということで、「大正デモクラシー」という言葉がありますが、「デモクラシー」が「民主主義」「民主的な」という意味です。
明治23年に施行された「大日本帝国憲法」ですが、当時の政治の中心であった「薩摩藩」「長州藩」などが憲法を守らず、独裁的な政治を政治を展開していたのです。
そんな中で「護憲運動」が起こります。
「護憲運動」というのは字の如く「憲法を守って政治を行うようにする」という運動ですが、現代の私たちからしたら「憲法を守らないで政治をするんですか??」「為政者(政治をする人)に憲法を守らせる運動をするんですか??」となると思いますが、当時は、そのために真剣に人々が運動を起こしていたのです。
他にも「人類初の世界大戦」である「第一次世界大戦」の勃発や、そこから引き起こされた「米騒動(政府が米を買い占めた事により米の値段が上昇)」、他にも東日本大震災が発生するまで「日本災害史上最大の被害」と言われていた「関東大震災」が発生した時代でもあったのです。
そのような激動の時代に商和稲荷神社さんは渋谷の地に鎮座することになるのです。
商和稲荷神社のご祭神とご利益
ご祭神:ウカノミタマノミコト(推定)
先ほども少し触れましたが、地主の野崎善助氏がこの地の周辺に立ち並ぶ商店のために稲荷神社を奉納してくれ、その商店の人たちが商店会を結成したことから「商いの守り神」としてこの地に鎮座されています。
ウカノミタマノミコトのご利益は「商売繁盛」「五穀豊穣」ですので「商いの守り神」として崇敬されてきたことでしょう^^
商和稲荷神社の御神木
明治通りに面した交差点に一際大きなイチョウの木がありますが、商和稲荷神社の御神木のイチョウの木です^^
稲荷神社が奉納された時に一緒に奉納されていますので、同じく大正15年にこの地に植えられたという事でしょう。
この記事を書いている時が2020年ですので大正15年は西暦1926年となりますから、樹齢は約100年という事になりますので、東京大神宮の御神木と同年代ですね^^
現在の高さなどは残念ながら分かりませんが、はじめてこの地に来たときは、わずか直径3センチ、高さ1.5メートルのイチョウの木だったそうですので100年の歳月をかけてスクスク育ってきたのですね。
先ほども少し触れましたが「激動の時代」であった大正時代から現在に至るまで渋谷という地の移り変わりをここから見続けてきたのでしょう。
そして、この先、100年、200年、300年と渋谷という地の移り変わりを見つづけて行く事でしょうし、どれだけ周りの環境が変わっても、参拝する人々が変わっても、こちらの御神木が変わる事はないでしょう。
終わりに
最近ではあまり行くことが無くなってしまったのですが、以前は渋谷駅から明治通り沿いによく仕事で行くことがありました。
渋谷駅付近の神社さんですと「金王八幡宮」とお隣の「豊栄稲荷神社」がよく知られている神社さんだと思いますし、私自身もそちらの2社には何度か参拝させていただきました。
この日も同じく渋谷に仕事で行く用事があったので、せっかくならという事で会議の予定の時間よりもかなり早めに到着し、商和稲荷神社さんに参拝に行くことにしました^^
基本的には私は参拝に行く時には一人で行きたいのですが、同じ会議に出るメンバーたちと明治通りでバッタリ会ってしまって「どこに行くのですか?」と聞かれたので「神社に行くのでまた後程^^」と、さわやかにと振り切ろうとしたのですが(笑)「え、一緒に行ってみたいです」と言われたので「これもご縁かな」と諦めて(笑)数人で参拝することにしました。
そんな経緯があったのでブログ用の写真は3枚しかないですし、アップした動画も1分くらいの短いモノになってしまいました^^;
ですが、よくよく考えてみると「商和稲荷神社」の字には「和」の文字が入っています。
「和」という字は「和合」「平和」などの言葉や「天地人」にもあるように「天の時、地の利、人の和」は天の時は地の利には及ばず、地の利は人の和に及ばない。という意味合いですので「和」という事がいかに大事かよく分かります。
ですから、本当は一人で行きたいと思っていた神社参拝も「人との和」によって何人かで一緒に参拝するように導かれたのかも知れません。
なんてことを考えつつ、今回はこのへんで失礼します。
商和稲荷神社の動画
ご覧いただいたすべての人に幸運が届きますように♪
商和稲荷神社の最寄り駅やアクセス
所在地:〒150-0011 東京都渋谷区東1-25-6
最寄り駅:
JR山手/埼京線/井の頭線「渋谷」駅より徒歩約6分
商和稲荷神社周辺地図
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