こんにちは
クローバーです^^
【イザナギ様とイザナミ様を祀る王子神社】
今回の古事記の世界は「国生み」です^^
【目次】
天地開闢から神世七代
前回のお話で「古事記」の成立に少し触れ、
「天地開闢(てんちかいびゃく)」と
「別天津神(ことあまつかみ)」と
「神世七代(かみよななだい)」について話しました。
「神世七代」の話では
国之常立神(クニノトコタチノカミ)様が現れ
御神名が示す通り「大地」や「国土」などができ始め、
「泥」や「砂」の意味の御神名の
宇比地彌神(ウイヂニノカミ)様と
須比智彌神(スイヂニ)様が現れました。
そして、宇比地彌神(ウイヂニノカミ)様が男神様
須比智彌神(スイヂニ)様が女神様のペアで現れ
そこで「性別」が生まれました。
その神世七代の最後に現れたのが
伊邪那岐命(イザナギノミコト)と
伊邪那美命(イザナミノミコト)です。
前回の内容は詳しくはコチラ
⇒古事記の世界と天地開闢から別天津神(コトアマツカミ)・神世七代まで - 引き寄せの法則と潜在意識を実践し願いを叶える記録
イザナギ様とイザナミ様は後に夫婦神となり
「国生み」「神生み」から「黄泉の国」など
多くのエピソードをお持ちになるのです。
「国生み」と「神生み」の話を一緒にしても良かったのですが、
それぞれ分けた方が読みやすいと思いましたので
今回はイザナギ様とイザナミ様の「国生み」の話です^^
国生み神話・天沼矛(アメノヌボコ)と淤能碁呂島(オノゴロジマ)
神世七代の最後に現れたイザナギ様とイザナミ様は
姿をお隠しになられた別天津神(コトアマツカミ)様たちから
依然として「半液状の地上をしっかり固める」という使命を
受けることになります。
その時に別天津神さまたちから「天沼矛」という
神具を授かります。
そして「天浮橋(アメノウキハシ)」という
地上が見渡せる地点に立って天沼矛を
海水に差し込んで「コロオコロオ」と掻き回して
引き上げると天沼矛から滴り落ちた塩が積み上がり、
「島」が出たのです。
これが
日本最初の国土「淤能碁呂島(オノゴロジマ)」です。
この日本最初の国土「淤能碁呂島(オノゴロジマ)」は
兵庫県の淡路島の沼島と言われています。
残念ながら私自身は
2020年時点でオノゴロジマに行った事がないので
沼島にある「おのころ神社」と「沼島八幡神社」や
「弁財天神社」「山ノ大神社」などには
ぜひとも参拝したいと思います^^
沼島を詳しく知りたい人は
こちらが公式サイトです^^
そのオノゴロジマに降り立ったイザナギ様とイザナミ様は
「天之御柱(あめのみはしら)」という高い柱を立てて
さらに「八尋殿(やひろどの)」を建てました。
ヒルコ・アワシマの誕生
【えびす様・荏原神社】
イザナギ様とイザナミ様は
「天之御柱を回って交わろう」と約束して
柱を回り、出会ったところでイザナミ様から
「なんていい男なのでしょう」と
イザナギ様に声を掛けました。
そのあとにイザナギ様が
「なんて美しい女性なのだろう」と
イザナミ様に声を掛けました。
そして、交わり誕生したのが
「ヒルコ」と「アワシマ(淡島)」の2柱でしたが
どちらも体が未完成のだったため「不具の子」として
葦の船に乗せて流してしまいます。
ヒルコとアワシマの2柱は
子供の数には含まれません。
「ヒルコ」は「蛭子」と書いて「エビス」と読み
「流されたヒルコが流れ着いた」という伝承が各地にあり、
「えびす様」として祀られています。
良くない子が生まれたイザナギ様とイザナミ様は
天津神々様に相談して占ってもらいました。
すると、女性から誘ったことが良くなく、
男性から誘うように。という神託得て
今度はイザナギ様から声を掛け、
正式な交わりを行ったのです。
正式な交わりの後に最初に誕生したのは
「淡路之穂狭別島(あわじのほさわけのしま)」
です。
日本列島の誕生
淡路之穂狭別島は「淡路島」の事とされています。
次に生まれたのは、体は1つで顔が4つある、
「伊予之二名島(いよのふたなのしま)」です。
その4つの顔はそれぞれ、
愛比売(えひめ)、飯依比古(いひよりひこ)、
大宣都比売(おおげつひめ)、建依別(たけよりわけ)
といい、四国にあたります。
愛比売は伊予国、飯依比古は讃岐国、
大宣都比売は粟国、建依別は土佐国の
それぞれ御神名となります。
ここでの大宣都比売(おおげつひめ)は
スサノオ様に料理をふるまった神様とは
別の神様とされています。
続いてイザナミ様は
隠岐之三子島(おきのみつごのしま)、
筑紫島(つくしのしま)を生みます。
筑紫島も体が一つで顔が4つあり、
それぞれ白日別(しらひわけ)、豊日別(とよひわけ)、
建日向日豊久士比泥別(たけひむかひとよじひねわけ)
建日別(たけひわけ)といいます。
白日別は筑紫国、豊日別は豊国、
建日向日豊久士比泥別は肥国
建日別は熊曾国の御神名になります。
場所で言うと九州にあたります。
さらに伊岐島(いきのしま)、津島(つしま)、
佐渡島(さどのしま)、大倭豊秋津嶋(おおやまとあきつしま)
を生みます。
最後に生まれた大倭秋津嶋は本州に位置しています。
この淡道之穂狭別島から
大倭豊秋津嶋までの8島は「大八島国」と呼ばれ
日本列島を構成する主要な島となっています。
大八島国を生んだイザナミ様は
さらに吉備児島(児島半島)、小豆島(小豆島)、
大島(周防大島)、女島(姫島)、知訶島(五島列島)、
両児島(男女群島)の6つの島を生みます。
先ほどの8島と合わせて14の島々を生み、
「国生み」は終わりになります。
この「国生み」の時点での日本列島が
完成するのですが、西日本が中心になっています。
これは古事記が書かれた時期には
「東日本」には勢力が及ばず、
地理が分かっていなかった。という事がわかります。
そして、北海道は存在自体が
知られていなかったことを物語っているのです。
このようにして
イザナギ様とイザナミ様を中心とした国生み神話が
次の「神生み神話」に続いていくのです。
という感じで今回はこのあたりで失礼します。
今回の動画はイザナギ様とイザナミ様を
お祀りしている王子神社です^^
【開運・厄除けのパワースポット】東京都北区の王子神社と御神木
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