こんにちは
クローバーです^^
今回の引き寄せの法則と潜在意識の法則は
人間学で「商売繁盛の極意」です。
【目次】
酒造りの神様・農口尚彦さん
今回のお話は致知2019年2月号より
「酒造りの神様」「伝説の杜氏」と言われる
農口尚彦さんからのお話です。
前回も農口尚彦さんから学ぶお話で
「仕事は何か」というお話でした。
簡単に振り返りますと
農口さんのお父さんやお爺さんが
「杜氏」であったことや、戦後で「国民総貧乏」で
酒屋であれば米がある。という事、
または学校の勉強もほとんどやって来なかったから、
「選択肢がなかった」という理由で
農口さんは16歳で酒屋に勤めます。
その時の働きぶりは凄まじく、
朝の3時から夜中の23時まで働いていたり、
夜通し働いた事もあると言います。
そのような働き方であっても
「つらい」「苦しい」「酷い」などは
思った事がなかったのです。
そのような厳しい下積みの時代や
修行の時代があるからこそ
「人間が鍛えられる」という事です。
まさに「若い頃の苦労は買ってでもしろ」
という言葉を実感としていました。
そのように仕事を教わることに没頭して
修行を続けてきた農口氏が「仕事は何ぞや」
と言ったら「社会のお役に立つこと」
という事を教えてくれています。
詳しい内容はコチラの記事に書いてありますので
よかったら読んでみてください^^
↓ ↓ ↓
そのようにして厳しい修行の中から
自分の道を定めて、道に向かって努力しつづけた
農口氏が師匠や先輩から学んだことは
どの様なものがあるでしょうか。
【横浜中華街】
啐啄同機(そつたくどうき・さいたくどうき)
農口さんが最初に教えてもらった麹頭(こうじがしら)は
とても厳しい人で、みっちり仕込まれましたが、
その麹頭さんは、ただああしろこうしろと命令するだけではなく
当時見習いだった農口さんに考えさせてくれたそうです。
そのことによって
少しずつ「職人としての勘」が磨かれ、
2年の修行で麹頭さんと同じ判断が
出来るようになっていました。
「啐啄同機(そつたくどうき)」という言葉があります。
「そったくどうき」とか「さいたくどうき」など
若干の読み方は違いますが、禅の言葉です。
「啐」という字は嘴(くちばし)でついばむという意味で
「啄」という字は「叩く」または「つつく」という意味です。
「啐啄同機」というのは
鳥のヒナが卵からかえる時に
外側から親鳥が卵の殻をつつき、
それと同じく内側からヒナが殻をつつきます。
そうすることでヒナが卵から孵(かえ)る事が出来ます。
ここで重要なのが「タイミングが同時」
という事になります。
親鳥が殻をつつくのが早すぎてもだめですし
遅すぎても内側からヒナは殻を破れないので
ダメになってしまいます。
ですから、親鳥とヒナのタイミングがあっている事が
とても大事になるという事です。
禅では「師家」と「修行者」の呼吸が
ピッタリ合っている事などを指します。
農口さんと麹頭さんも同じように
「伸びよう、吸収しよう」とする農口氏と
「伸ばそう、導こう」とする麹頭さんとの息が
ピッタリ合っていたのではないでしょうか。
そのことの関して農口氏は
次のように話しています。
やっぱり受け手の感受性がないと
どうしようもないですよ。
五感を鋭く研ぎ澄ませて、必死になって
何かを嗅ぎ取ろうとする人間だけが掴める。
ボーっとしている人間はいつまで経っても
掴めないですね。
(引用:致知2019年2月号)
確かに単純な話ですが
私自身も部下や後輩などを教育する時に
情熱や熱意を持って一所懸命努力する人間と
ボーっとしてやる気があるのかどうか分からない。
という人間であれば、どちらが伸びるかは
言わなくても分かるほどの差を感じます。
もちろん、その後の努力の差で
追いつけ追い越せになることもありますが
先ほどの農口氏がおっしゃったように
「何かを嗅ぎ取ろう」「教えを吸収しよう」
という気迫があればあるほど伸びていくものです。
【横浜中華街・媽祖廟】
菊姫合資会社・柳辰雄社長との出会い
農口さんは16歳で酒造りの仕事につき、
28歳の時に「菊姫」という合資会社で
「杜氏」になりました。
初めて杜氏になった時「菊姫合資会社」の社長の
柳辰雄社長は人望が厚く、
謙虚で我欲がまったくない人でしたので
「この人の下なら完全燃焼したい」と思わせるような
素晴らしい人物でした。
その柳辰雄社長がよく言っていたのは
自分は酒も飲めないし、酒造りのことも分からない。
とにかくお客さんに喜んでもらうために、
いい原料を買ってやるから、お客さんが
これはうまいって買いにくれる酒を造ってほしい。
という事でした。
そのような人でしたので
取引先も従業員も我欲のない人ばかりが
集まってくるような感じでした。
そのようにして高い原料を使い、
手間暇かけていい酒を造り続けた結果、
ある時から東京の市場で高値が付くようになり、
どんどん売れて利益が出るようになったのです。
商売繁盛・お金儲けの極意
農口尚彦さんはそのようにして
会社の経営がうまく行く状態を見てきて
次のように思ったのです。
金儲けを前提にして商売するところへは、
全然お金が流れて行かない。
けれども、お客さんを大事にして、
喜んでもらおうと考えて商売していると、
たとえ一時的には採算が合わないものを造っていても、
最後は必ず人もお金も押しかけてくる。
このような考えは
今まで「人間学」のジャンルから学んできた
多くの経営者さんが同じようなことを言っています。
例えば、近いところですと
「バナナ王」と言われる年商100億円の
山田勇次氏も「いいバナナづくりにまじめに取り組んできた」
という事が「成功の勝因」だと言っていましたし、
セブン&アイホールディングスの名誉会長の
鈴木敏文氏もセブン銀行の創設理由は
「お客様が便利だから」と言っていました。
私自身は2020年現在は
「経営者」ではないのですが
いわゆる「中間管理職」という立場で
店舗の売上が悪い時にはどうしても数字だけを
負ってしまう事が多々あります^^;
もちろん立場や役割が違うので一概には言えませんが、
多くの素晴らしい成功をおさめている経営者さんが
一様に同じようなことを言っているという事は
「お客様のためにいいモノを作る」という事を
徹底してやり続けることが「成功の秘訣」「商売繁盛の極意」
という事になるのかも知れません。
私の願いの一つに
「このブログを通じて多くの人を成功と幸福に導く」
というモノがあります。
あなたが「商売繁盛の極意」を活かして
あなたの望んだ人生を得ていただくことが
私の願いでもあるのです。
という感じで今回はこのあたりで失礼します。
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