こんにちは
クローバーです^^
今回の引き寄せの法則と潜在意識の法則は
人間学で「実学として論語を学ぶ」です
【目次】
矢野弘典さんと論語
今回のお話は致知2018年12月号より
矢野弘典さんのお話からの内容です。
矢野さんについて簡単にお話しますと
昭和38年に東京大学法学部を卒業後、
東芝に入社したそうです。
そして平成9年に東芝欧州総代表になり、
平成11年には日本経営者団体連盟理事になり、
日本経済団体連合会専務理事になりました。
「東芝欧州総代表」というのは
Wikipediaによると東芝ヨーロッパの社長という事です。
その輝かしい経歴を持つ矢野弘典さんは
どのよう形で「論語」に触れていたでしょうか。
矢野さんが始めて論語を通読したのは40歳時でした。
新卒で入社した東芝も40歳になると
中間管理職になります。
それまでは日々を慌ただしく過ごしていたのですが
自分の中に「軸」となる「心の拠り所」を望むようになったのです。
更に年を重ね、立場が上がると
矢野さんを注意する人が減っていることも
強く感じるようになったのです。
先ほど、簡単に矢野さんの経歴に触れましたが
東大法学部を卒業し、東芝ヨーロッパ社長にまでなる人ですので
注意する人はほとんどいなくなるでしょう^^;
そのような背景があり、
「論語」に答えを求めてみようと思い立ち、
せっかく読むからには「原文」に接してみようと
吉川幸次郎氏の「論語」を買って辞書を片手に
一字一句逃さないように他の解説書などを交え
読み進めました。
そして、初めて通読した時には半年かかったそうです。
【池袋氷川神社の境内】
読書百遍義自ずから通ず
矢野さんのすごいところは
夜や仕事中は読書が出来ないので
勉強時間は朝の1時間と通勤時間の1時間半。
朝1時間早く起きて勉強に充てていたそうで
朝4時に起きて1時間勉強に充てていました。
そして、通勤電車の中での読書時間は
「至福の読書時間」だったのです。
私が引き寄せの法則や潜在意識の法則以外の本で
影響を受けた本の1冊に「3週間続ければ一生が変わる」
という本があります。
その中で著者のロビン・シャーマ氏は
成功している人の多くは「早起きして勉強している」とか
「通勤時間を勉強に充てている」と言っていましたが、
まさにその通りのことを実践されています。
私自身の話で恐縮ですが、
「影響を受けた」と言っているワリには
早起きは週3回くらいしかできず、
通勤電車の中では目をつぶってしまう事も多々あり、
まだまだ自己鍛錬が出来ていないと恥じ入ります^^;
矢野さんは朝4時に起き、通勤電車の中で読書をし
「論語」に親しんでいたのです。
それだけでも素晴らしいことだと思うのですが、
なんと矢野さんは「読書百遍義自ずから通ず」
という言葉の通りに論語を100回読んだのです。
そのことについて矢野さんは
次のようにお話しています。
初めは通読に六か月かかったものの、
二度目は三か月、慣れた頃には三十分で一通り読め、
白文で理解できるようにまでなっていました。
しかし、百回読み終えて感じたのは、残念ながら、
自分の人間としての未熟さでした。
そこで奮起し、さらにもう百回、「論語」を
通読することにしたのです。
(引用:致知2018年12月号)
「白文」というのは
注釈などが入っていない原文のことですね。
その状態でも理解する事が出来るようになっても
まだ「自分の未熟さ」を感じたのです。
私自身、
「読書百遍義自ずから通ず」という言葉自体は
知っていましたが、実際にやったことがあるかと言われれば
一度もありません^^;
かなり前ですが、ナポレオン・ヒル博士の
「思考は現実化する」という本を100回読もうと思いましたが、
確か、5~6回で止まってしまいました^^;
いずれにしても、矢野さんは
「自分の人間としても未熟さを知った」
という大きな収穫を得られたわけですから、
実際に100回読んだことがあるからこその収穫でしょう。
その収穫を元に「さらにもう100回読んでみる」
という行動を起こすことになるのですから、
その収穫は大変大きなものだったのではないでしょうか。
【池袋氷川神社の絵馬】
論語とリーダーシップ【孔子のリーダーシップ論】
矢野さんによれば
「孔子のリーダーシップ論」の根本については
次のようなものだと話しています。
第一に
自分の行いを省みて恥ずるようなことはしない。
外国(社外)へ行って君の命を辱めない者。だと言います。
人前に出て恥ずかしくないだけではなく、
「さすが○○社の社員だ」と思わせる振る舞いをすることが
真のリーダーに値します。
第二に「孝弟の人」であること。
「孝弟の人」というのは、家では親孝行で
近所では年長者を重んじる者だそうです。
第三に「言必信、行必果」と言い、
「言葉には必ず信義があり、行動には必ず結果が伴う人」
という事を言っています。
孔子のリーダーシップ論は
「人徳と才能が両方あってこそ」
という事になるのです。
先ほどの第一、第二、第三のリーダーの条件は
第一、第二が「人格」や「徳」に関することで
第三が「才能」という流れになっています。
孔子は、まず「人格や徳」があったうえでの「才能や結果」
という事が言いたかったのでしょう。
私自身「数字は人格」と会社で教わってきたので^^;
孔子のリーダーシップ論とは一見、異なるものかも知れません。
ですが、「数字を出す」という事は
やはり「人徳」がないことには人は動かず、
結果として「人格、徳ありき」になるのかも知れません。
論語で人生を変える
論語を200回以上読んだ矢野さんが
その学んだことについて話してくれている言葉で
今回のお話は締めていきたいと思います。
単に教養として「論語」を学ぶだけでは
自分の人生を変えることはできません。
生活や仕事の中で具体化していくことで、
「論語」の中の言葉が自分のものになり、
習慣や態度、ひいては人生までも変える力になるのだと思います。
最初にお話しましたが
矢野弘典さんは東大法学部卒業で
東芝ヨーロッパの社長を務めていたほどの人です。
私自身「読書百遍義自ずから通ず」を
どのような本でも実践したことはありません。
論語に限らず、
あなたが学びたいものを読み、理解し、
生活の中に取り入れるまで読み込む事が出来れば
あなたの人生を変える事が出来るかも知れません。
私の願いの一つに
「このブログを通じて多くの人に成功や幸福に導く」
というモノがあります。
あなたが論語や何かインスピレーションを受けた本を読むことで
あなたの望んだ通りの人生を得ていただくことが
私の願いでもあるのです。
という感じで今回はこのあたりで失礼します。
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